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院長あいさつ

4月あいさつ(2018年)
 4月になりました。あれほど積もっていた雪もあっという間に姿を消し、代わって福寿草やクロッカスなど春の妖精達が芽を出し始めました。これからは、スプリングエフェメラルの競演、それが終わるといよいよ真打ちの桜が登場しますね。

 先日、親族の結婚式出席のためカナダのトロントへ行ってきました。トロントはCNタワー、今年引退した川崎宗則選手が所属したブルージェイズの本拠地、ナイアガラが有名ですが、今回は短期滞在のため、式場とホテルの周りしか見られませんでした。石造りの素敵な建物があちこちにあり、町全体が自然と調和して美しい町並みでした。ニューヨークは約30年振りの訪問でした。トランプ大統領になってから外国人排斥の雰囲気があるのかなと思いきや、そんなことは全く感じず、入国審査もスムーズで、ホテルやレストランの人達もフレンドリーで、楽しく快適に過ごすことができました。ただトランプタワー周囲だけはものものしい感じで、周辺道路一部は閉鎖され、自動小銃で完全武装した警官が数名立っておりました。夜はミュージカル「オペラ座の怪人」を初めて見ました。美しい歌声が今も心に残っており、人々を魅了して止まないニューヨークの魅力を感じました。翌日はメトロポリタン歌劇場で「ランメルモールのルチア」という演目を見ました。30年前もそうでしたが、あまりにも心地よいのと時差ぼけで不覚にも大半は寝てしまいました。有名なテノールの歌手が主役だったようで、家族から勿体ない!と言われましたが、意識がなくなってしまうのですから仕方がありません。ニューヨークは30年前と比べ、地下鉄も綺麗になり、ホームレスもほとんど見ることもなくなり、全体的に治安も改善している気がしました。また機会があれば訪れたい街です。
 そんなアメリカから帰国してからビッグニュースが届きました。ご存じ大谷翔平の大活躍です。海を渡った二刀流は投打に渡り彼の地の人々を驚かせています。これからの活躍にワクワクしますね。
 
 春は花粉症の季節です。いよいよしらかば花粉の飛散も始まりますので、アレルギーをお持ちの方は、早めの内服、点鼻、点眼治療をお勧め致します。

 写真は、バッテリー公園から見た自由の女神です。

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3月あいさつ
 ついこの間、正月だと思ったのに、もう3月を迎えました。札幌の寒さもピークを越えて徐々に雪解けが始まっています。あと半月もすればいよいよ待ちに待った春がやってきます。

 平昌オリンピックは、日本は長野大会を超える冬期オリンピック史上最多の13個のメダルを獲得しました。現代日本の若者の技術の高さと力を出し切れた精神力を称えたいと思います。序盤はなかなか金メダルが遠く、金メダルというものは特別な才能を持つ人が、さらに努力を重ねた上で初めて取れるものなのだと思い知らされました。特に印象に残っているシーンは、小平奈緒選手の500m決勝での最終コーナーでの表情です。あんなにやさしい顔の小平選手が、歯を食いしばってものすごい形相で滑っている姿にゾクッときました。誰しも人生で歯を食いしばって頑張った経験はあると思いますが、我を振り返ってあれほどの形相で必死になったことがあるだろうかと自問しました。もう一つは、やはりフィギアの羽生結弦選手です。特にフリーの演技最後の「ドン!」という音とともに両手を広げた瞬間は、日本の、いや世界中の女性達のハートを持って行ってしまったのではないでしょうか。右足に怪我をしながらのオリンピック2連覇は驚嘆に値するとともに彼は永遠の伝説になったのだと思います。「スケートに人生の全てをかけてきました」と羽生選手は言いました。その言葉は小平選手の鬼の形相と重なり、ひたむきに生きる尊さのようなものを教えられた気がしました。才能は人それぞれですが、努力することは真似できるので、日々周りの人たちと「頑張ろうねー、そだねー」と励まし合いながら生きていこうと思います。

 3月に入ってもまだインフルエンザやノロウィルスの発生が散見されます。暖かくなるまでは油断せずにうがい、手洗い、手指の消毒を心がけ元気に春を迎えましょう。3月末から4月初めにかけて出張のため留守にします。休診や代診となりますので、予め院内掲示板やホームページでご確認ください。

 写真は冬の登別大湯沼と日和山です。夕焼けに染まる湯けむりが幻想的でした。


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2月あいさつ(2018年)
 2月になりました。札幌は例年より雪が少ない楽な冬を過ごしておりましたが、ついに寒さ本番、積雪も平年並みとなり、まさに帳尻があってきました。

 先日、およそ17年ぶりに冬の然別湖に行ってきました。目的は名物の凍った湖上露天風呂でしたが、残念ながらまだ制作中で入ることが出来ませんでした。しかし、朝日に照らされた凍った湖面とそれを囲むように広がる樹氷の森は大変な絶景でした。その後、かねてから気になっていた糠平湖のタウシュベツ橋梁に向かいました。ここは、「幻の橋」とも言われる北海道遺産で隠れた観光名所です。なぜ幻と言われているのかというと、夏はダム水面下に沈んでしまい、冬にだけその姿を見せるためです。コンクリート製ですが、その美しいアーチ型から「めがね橋」とも言われ、多くの人を惹きつけ止みません。しかし、水没する影響からか経年劣化、崩壊が進み、完全な姿を見ることができるのは今年が最後とも言われています。この橋に行くには凍った湖上を対岸に向かって約1.5km歩いて渡らなければなりません。私は歩くスキーで行きましたが、途中「ガスによる穴に注意」という看板があったり、所々ミシミシ音がしたり、時々肝を冷やしながらもなんとか到着しました。幸い橋はまだ原型を止めており、丁度夕陽を浴びながら大雪の山々と幻想的な糠平湖を従えたその姿はまるでローマ遺跡のように美しく、昭和14年建造当時の技術の高さ、優れたデザイン性に大変感銘しました。ここに、かつて多くの人々を乗せた列車や貨物が走ってた姿を想像しつつ、北海道の盛衰とこれからの未来について思いを馳せました。

 インフルエンザが猛威を振るっています。そして最近では胃腸炎の患者さんも増えてきています。今一度、うがい、手洗い、保温、保湿に務めながら、元気に雪祭りと平昌オリンピックを楽しみましょう。

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1月あいさつ(2018年)
 新年あけましておめでとうございます。平成も残すところあと1年余りとなりました。お正月は予想に反してそれほど悪天候でもなく、また平年に比べると気温もやや暖かいお正月でしたが、皆様はいかがお過ごしでしたでしょうか?

 私は、今年は遠出せずに、近場で(冬なのに)カヌーを楽しんでいました。数年前から我慢できずに冬もカヌーをするようになりました。場所は、主に定山渓、支笏湖、千歳あたりです。皆さんにとって冬のカヌーは、想像するだに極寒だとお考えと思いますが、お察しの通りとても寒いです。しかし、それにも代え難い冬ならではの静寂さ、美しさがそこにはあります。そして何よりヒグマに会う心配がないので心ゆくまで奥の沢を漕ぐことができます。最近は装備も充実し、保温に優れた装備を使うことで、今では氷や水の中を歩き回っても平気になりました。たまに水の中に入っている釣り人に会うと、なんて物好きな・・・と思いますが、相手も私のことをそう思っているに違いありません。これからは雪が多くなってきますので、そうするとクロスカントリースキーやテレマークスキーで山に入っていこうと今から楽しみにしています。

 今年は平昌オリンピックやサッカーワールドカップなどの大イベントが目白押しで、個人的に大変楽しみにしております。今の若者は、早くから世界を意識して経験を積んでいるせいか、昔よりも普段の力を大舞台でも出せるようになったと感じます。大変頼もしく、楽しみに見させていただき、そして応援したいと思います。

 新しい天皇になると元号も変わります。平成は、必ずしも平成な時代ではなかったかもしれません。しかし今上天皇と皇后様の優しい微笑みは、多くのなぐさめをもたらしたのではないでしょうか。そして昭和生まれの私は、また一つ、古い人間になります。いつか「へ〜、昭和生まれですか!」と言われるくらい元気で長生きしたいものです。

 皆様にとって、幸多き一年になりますように!今年もよろしくお願い致します。

 写真は、千歳の美々川です。


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12月あいさつ(2017年)
 昨年ほどではありませんが、今年も11月末から雪が降り続け、12月初旬には早くも根雪になってしまった模様です。いよいよ除雪シーズンの始まりです。そして師走に向けて、忘年会やクリスマス、年賀状、大掃除と忙しくなりますね。

 今年を振り返ると実に驚くことがたくさんありました。一番驚いたのはあのアメリカ合衆国大統領にトランプ氏が選ばれたことです。あれだけの暴言、誹謗中傷を繰り返していた人物が本当に大統領になってしまうとは、最初に聞いたときは冗談かと思い、失礼ながらアメリカ人の方達はどうかしてしまったのかなと思ってしまいました。しかしアメリカ人の友人に、国内にある色々な問題、経緯を教えて貰った後は、トランプ氏が大統領になったのは決して偶然ではないということがわかりました。そして、もう一つ驚いたことは、北朝鮮のミサイルが北海道上空を通過したことです。このためJアラートが鳴り響く事が数日あり、戦時中というのはこういうものかという感覚を抱きました。もし日本を狙ったものであるなら、Jアラートが鳴ってから数分で着弾するそうです。自分の子供達に、数分で地下に避難するよう伝えましたが、そういった状況に置かれている私達の現実に、ただただ愕然とするしかありません。こうした危機的な国際情勢を抱える国難をまさに今年から来年にかけて迎える訳ですが、当該国の指導者には賢明な選択をして貰うよう切に願わずにはいられません。

 そして、私達の医療と介護も新時代を迎えようとしています。医療制度改定で、スマートホンなどによるオンライン診療が議論されています。これが実現すると、病院に来ることなしにスマホのテレビ電話で医師と話し、診察が完了するというものです。当然、聴診、触診はできず、問診だけになるので、これでちゃんとした診療が成り立つのかという本質的な問題がありますが、国は実現に前のめりになっています。そして数年後にはAIを医療現場に実装する予定とされており、医療の現場のこれまでのあり方が全く違うものになるでしょう。そして、ロボット技術も想像を超えて進歩しております。今やロボットが空中をバク転する時代となっており、間もなくAIを搭載した人間より賢く、人間よりも運動能力に優れたロボットが登場するでしょう。そうすると医療ばかりでなく介護の現場も一新されるに違いありません。良いこともたくさんあると思いますが、個人的にはスターウォーズの戦闘ドロイドを思い浮かべてしまいました。

 時代の進み方がかつてなく速く感じます。しかし、主役はやはりヒトであることには変わりません。ごう内科はヒトとヒトとのつながりを大切にし、「医療と介護が協力し、地域の方々の健康と生活に貢献する」という使命のもと、変化する時代に合わせながら来年も頑張りたいと思います。皆様、良いお年をお迎えください。

 写真は、京都は金戒光明寺庭園です。


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11月あいさつ(2017年)
10月の台風がもたらした雪の後、美しい木々の紅葉はすっかり葉が落ちて、いよいよ冬の装いとなってきました。当クリニックでも、栄通りの銀杏並木からの落ち葉拾いに精を出す日々が続いております。

 日々患者さんとお話しをさせていただいていると、色々な趣味を持つ方がいらっしゃいます。中でも北海道のスポーツチームを応援する方達は本当に熱いなあと感じることが多々あります。例えば、先日のプロ野球ドラフト会議では、日ハムが最大の目玉である清宮選手を引き当て、何人もの方達が興奮の面持ちでその喜びを話され、もう来年の優勝が決まったかのような勢いです。また今期J1リーグに昇格したコンサドーレは、誰もが来期のJ2への出戻りを覚悟しておりましたが、予想に反し大健闘し、ほぼ残留が決定しそうな位置につけています。「すぐに降格するよ〜」と嘆いていた患者さんは、最近とてもお元気で、コンサドーレの躍進の方が、よっぽど薬より効くのではないかと思うほどです。またバスケットのレバンガを、会場の設置からお手伝いをしているファンの方も、今年のレバンガの活躍に喜びが滲み出ているのがわかります。

 「日本に足りないのは希望です」と言った政治家がおりましたが、こと北海道に関しては、すばらしい若者、選手達が多くの道民に元気と希望を与えてくれています。「病は気から」という言葉がありますが、これは「気の持ち様」という解釈が一般的です。しかし漢方的に捉えると、実はもっと深い意味があるのではないかと考えています。漢方では「気」を「エネルギー」と捉え、人間が生きていく上で最も重要なものと考えています。「気」の異常には3つあって、「気うつ」「気虚」「気逆」とあり、嬉しいことや将来の希望を感じると、気の流れが良くなり、「気うつ」が改善します。その結果、まさに元気になるのです。そう考えると、スポーツ観戦に限らず、楽しみな趣味を持つことは、「気」を充実させ、健康につながっていくと思いますので、皆さんも「気」の流れを良くするような、元気を感じるものを探しながら過ごされてみてはいかがでしょうか?

 報道にありますように、今年はインフルエンザワクチンの製造が約2ヶ月遅れ、供給量が必要量を下回り、全国的に不足しています。この状態ですと、11月中には一旦流通がなくなり、当クリニックでも一時的に在庫がなくなる恐れがあります。しかし12月には十分に供給される予定となっておりますので、お急ぎでない方は12月に接種されることをお勧め致します。

 写真は、弘前城公園の紅葉です。桜が有名ですが、紅葉もなかなかのものでした。


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10月あいさつ(2017年)
 10月になりました。今年の北海道の夏も短く足早に過ぎ去っていきました。気がつくと、街路樹や公園の木々が色づき初めて、秋の風情を感じさせる季節になりました。気温も夜には10度を切り、早くも雪虫が飛び、まもなく初雪が降ることを知らせてくれています。

 昔、陸上100mでカール・ルイスという絶対的王者がいました。それまで10秒を切ることが難しかった時代に、当然のように9秒台をマークし、例えスタートが遅れても、途中からあっさり抜き去る姿が印象的でした。時代は変わり、2mを越える巨人がその記録を9秒58まで縮めました。ウサイン・ボルトの登場です。しかもゴール手前で力を抜いての世界記録でした。その後ボルトは自身の記録を塗り替えることなく、今年引退しましたが、ゴール手前で力を抜かなければもっと凄い記録が出ていたに違いない、というロマンを残した引退でした。そして、遅ればせながら日本にも、ついに10秒の壁を破った選手が現れました。「ジェット桐生」こと桐生祥秀選手が、日本人で初めて9秒98をマークしたのです。何度も挑戦しながらも、調子を落とした時期もあっただけに喜びもひとしおだったことでしょう。そして日本人でもできるんだ、という勇気を多くの人々に与えたと思います。今回知ったことですが、これまで10秒を切った選手は世界で120名を越えているそうですが、そのほとんどが中南米やアフリカ出身の黒人選手で、それ以外の人種からは中国選手の9秒99だけで、桐生選手は僅かに2人目だったそうです。どれだけすばらしい偉業だったかを実感することができます。日本人としてとても誇らしく思いました。今後どこまで記録を伸ばせるか、そして他のライバルの選手を含め、東京オリンピックがとても楽しみになってきました。これからの日本人スプリンター達の活躍に期待したいと思います。

 記録と言えば、第3次安倍改造内閣の寿命も記録的な短さで、解散総選挙を迎えることになりました。ジェット桐生に負けないくらいのマッハ解散となりました。先の読めない大混戦となりそうですが、私達の暮らしや医療、介護はどうなっていくのでしょうか。感心を持って見守りたいと思います。

 急に寒くなり、風邪の患者さんが相次いでおります。11月以降はインフルエンザにも注意が必要になってきます。ごう内科では11月からインフルエンザワクチンを接種開始予定となっておりますので、ご希望の方はお気軽にお声がけください。北海道の美しい紅葉を元気に楽しみましょう。

 写真は、大沼国定公園です。


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9月あいさつ(2017年)
 9月なりました。まだ25度を超える残暑もありますが、夜はすっかり涼しいというか寒さを感じるようになりました。山に入るとうっすらと紅葉も始まっており、季節は急速に秋の色を帯び始めています。

 先月ですが真夏の石垣島に行ってきました。那覇から更に飛行機で1時間南下、ほぼ台湾の東に位置し、緯度はハワイとほぼ同じという南国です。気温も昼は36度、夜でも31度くらいで、とても蒸し暑いところでした。美ら海と言われるように、海はとても美しく、特に竹富島のビーチはこれまで行った南国の中で一番の美しさでした。また、石垣島の名所川平湾でのカヌーツーリングも体験でき、竜宮城の世界を堪能してきました。大体の観光スポットは回ったのですが、最後に一つだけ残ったのが野底マーペー山でした。変わった名称ですが、これには悲しい恋の物語があります。

 むかし、黒島にマーペーという女性とカニムイという恋人が道路を隔てて住んでいました。彼らはとても仲が良く、結婚間近でした。しかしある日、琉球政府の役人がやってきて、道路の片方の集落に対し、開発のため石垣島への強制移住を命じました。逆らうと命がありません。マーペーは泣く泣く石垣島の野底地区に移住させられました。来る日も来る日も未開の土地を開墾、耕す日々の中、カニムイへの思いは募るばかりです。そんなある日、マーペーはカニムイの住む黒島を見たくなり、苦しみながらも近くにあった険しい山を登り、やっとの思いで山頂に辿り付きました。しかし違う大きな別の山に遮られ、黒島は見えず、悲しみと絶望のあまりそのまま岩になってしまったというのです。

 私は、この山を夕方の誰もいない山道を一人で登りました。山道はとても不気味で聞いたことのない動物の声、足下にはトカゲが走り回りっていました。時間がなかったので、駐車場から一気に走って駆け上がろうとしましたが、思いのほか距離が長く、そのうち足も上がらなくなり、崖のロープにしがみつきながら、息も絶え絶えに、やっとの思いで山頂に辿り着きました。私の見た景色は、見事な夕陽と、石垣島を一望できる絶景で、最高の気分でした。しかし、それまでの道のりを振り返り、カニムイに会いたかったマーペーの気持ちを思うと心が痛みました。大事な人のためには、どんな苦難もいとわない、そんな人間の尊さ、はかなさを感じました。ミサイルが飛び交う昨今ですが、人を引き裂く悲しい話しは、繰り返して欲しくありません。

 昼夜の気温差が大きくなってきたせいか、風邪の患者さんが増えてきています。また夏の疲れも出やすい時期ですので、温かく消化の良い食べ物と休息を取るように心がけ、涼しい爽やかな北海道の秋を楽しみましょう。

 写真は名勝、川平湾の風景です。

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8月あいさつ(2017年)
 8月になりました。7月ほどではありませんが、25度以上の夏日が続き、札幌は数十年ぶりの暑さだそうです。しかし私も年をとってきたせいか、以前ほど暑さを感じなくなってきました。喜ぶべきかどうかは別として、暑さを感じない高齢者ほど熱中症になりやすいと言われておりますので、引き続き熱中症には気をつけてお過ごしください。

 夏の危険は熱中症ばかりではありません。最近では、マダニに噛まれたあとに、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)での死亡例が報告されています。現在まで250名超の発生が報告され、致死率は20%にも及びます。マダニは森などの自然に生息し、自然と親しむ北海道人には特に注意が必要です。森や林に入るときは、肌を露出しないよう、帽子を被り長袖長ズボンを着用するよう推奨されています。噛まれた場合は、無理に自分で引っ張ると、ダニの頭だけ皮膚内に残ることがあるので、必ず皮膚科に受診するようにしましょう。また、噛まれてから1〜2週間後に発熱などの風邪症状、特に嘔吐や下痢、腹痛などの胃腸症状が出た場合はSFTSの疑いがあるので、すぐに医療機関を受診してください。私もカヌーで森や藪に入ることが多いので、気をつけたいと思います。
 また数年前に島牧村の森の中でスズメバチに刺されたことがあります。近くにスズメバチの巣があるため、注意喚起の看板があったのですが甘く考えてしまいました。見事に後頭部を刺され、丸1日これまで経験したことがない激痛を味わうことになりました。その直後ヒグマとも遭遇し散々の1日でした。スズメバチは黒い物を標的にする習性があり、黒い服や黒髪の頭、そして黒い瞳が狙われるそうです。黒以外の服装と帽子、サングラスを着用することが防止策になります。確かに、当時は10人くらいで行きましたが、帽子を被っていないのは刺された私だけでした。

 とはいえ、北海道の夏は短いので、危険を正しく知りながら美しい自然を楽しみたいですね。
 写真は、道東は標茶町付近の農場の夕景です。道東にはたくさんの美しい景色があり、毎年訪れるのを楽しみにしています。


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7月あいさつ(2017年)
 7月になりました。6月から蝦夷梅雨のような天気が続いておりましたが、ここ数日は30度近くまで気温が上がり、ようやく夏らしくなってきました。風鈴の音が心地よく響く、そんな季節になりましたね。

 「病があるから、人生すてき。病む人を真ん中にして、かぞくみんなのあいじょうがひとつに
むすばれている」という言葉があります。私が漢方を学んだ先生の一人で、一昨年の赤ひげ大賞を受賞された下田憲先生の作品です。下田先生の「ことば」には共感することが多く、時には涙することもあるのですが、実は前述のことばは、個人的にはなんとなく多少違和感を感じておりました。というのも病がない方がよいに決まっているからです。しかし、ある事柄を見て、そのことばの本当の意味を実感させられました。

 6月に34歳の若さでお亡くなりになったキャスターの小林麻央さんのことです。末期の乳癌でありながら、最後までインターネットを通じて、前向きに強く生きようとする姿を示し続け、多くの人々に勇気を与えました。そして、同時に海老蔵さんを始め、そのご家族の方々が麻央さんを中心に、ひとつになっている様子が印象的でした。お亡くなりになった後の報道は、海老蔵さんやお子さん達のことを考えると、涙なしには見られませんでした。しかし、この時、ふと私の中で下田先生のそのことばが甦ったのです。まさに麻央さんを真ん中にして、ご家族ばかりではなく、多くの国民が我が事のように感じていたのではないでしょうか。麻央さんは、当然ながら最初はがんを隠そうとしていたそうです。しかし緩和ケアの医師に「がんの陰に隠れないで」と言われ、インターネットで病状や気持ちを公表するようになりました。そして、そこは愛情が満ちあふれた世界でした、と書き残しています。お亡くなりになったのは本当に残念なことですが、真央さんは家族ばかりでなく、多くの人々の愛情に包まれながら旅立ったのではないでしょうか。ひとは、残念ながら病と無縁であることはできません。しかし、そうであるならば、下田先生のこのことばと、麻央さんが示してくれた姿には多くの示唆があるのではないでしょうか。

 暑い夏とともに、今年もごう内科アフタヌーンコンサートにブラジル音楽バンドがやってきます。7月22日(土)の午後、ボサノバを聴きながら札幌の夏を一緒に楽しみませんか?

 暑い夏は、熱中症にも注意が必要です。水分をこまめに取り、時々涼しい場所に行って体を冷やしましょう。体調不良時は点滴が有効ですので、お気軽にご相談ください。北海道の夏を、元気で楽しみましょう。

 写真は、定山渓ダム(さっぽろ湖)の夕景です。傾いた陽がが湖面にキラキラ反射し、木々の緑と伸びた影のコントラストの美しさに見とれながら撮影しました。

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