院長あいさつ

 

10月あいさつ(2020年)
暑い夏が終わったと思ったら、朝夜は冷え込みを感じる様になり、あっと言う間に秋に突入しました。黒岳では日本一早い紅葉が始まり、市街地でも公園の木々や街路樹が一部色づいてきました。

 早いものでコロナとの戦いも半年を超えました。日常生活は激変し、旅行、外食、イベント、会合、会食など、あらゆる機会や人との交流が制限されています。国民の頑張りもあり、日本は今のところ欧米諸国のような爆発的な感染拡大には至っておりません。しかし、一方で制限のかかった生活、つまり自由を制限された社会に、生きにくさを感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、先日、私はとても新鮮な体験をしたのでご紹介したいと思います。

 私はハンマーダルシマーという古典楽器を楽しんでいるのですが、9月に仲間と支笏湖の森の中で、ソーシャルディスタンスを保ちながらセッションをしていた時のことです。遠巻きに観光客と思われる一人の女性がニコニコしながら私達の演奏を楽しんでくれていました。見るとウクレレ持参だったので、お誘いして旅の思い出に一緒に演奏を楽しみました。聞くと、コロナ禍になってからはリモートワークとなり、パソコンさえあれば職場に行く必要がなくなったので、日本全国を旅しながら回っているとのこと。そういう人がいるというのは聞いていましたが、本当にそうしている人に会うのは初めてでした。彼女曰く、もう通勤する必要もなく、ずっと好きな旅を続けて、色々な人に出会うことができるのでとても楽しいと言っておりました。私を含め多くの人には無理な働き方ですが、毎日の通勤とオフィスに縛られた生活から、彼女はまさに解き放たれたのです。こんな働き方はコロナ禍以前から北米では一部普及していたようですが、これまでの日本では考えられなかったことです。自由を制限された一方で、別の自由を得た人もいるわけで、発想の転換によってよりよい生き方を見つけるヒントを得たような気がしました。

 芸能界では痛ましいニュースが続いております。あんなに朗らかで楽しそうに見えた将来ある俳優さん達が、人知れず悩みを抱えていたと思うと本当にやるせない気持ちになります。Withコロナで変貌を遂げた新しい社会で、まだ見えていない新たな自由を見つけることが、私達の生きる活力になるのかもしれません。

 冬に向かい、インフルエンザの季節が近づいて来ました。今年は十分な量のインフルエンザワクチンを確保できましたので、定期通院の患者さん以外にも一般の患者さんにも対応できるようになりました。ご希望の方は受付でご予約いただくようお願い致します。風邪に気を付けながら、美しい紅葉の季節を楽しみましょう。

 写真は、定山渓の白井川です。まもなく渓谷の木々は真っ赤に紅葉し、さらに美しくなることでしょう。


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