院長あいさつ

 

4月あいさつ(2020年)
4月になり、クロッカスや福寿草などの春の妖精達が可憐な姿を見せてくれる季節になりました。例年ですと、公園や山々で自然を愛でながら春の到来を楽しむところですが、今年は様相が一変しております。

 新型コロナウィルスは、日本どころか世界中を変えてしまいました。中国から始まり、今や欧米では、たった1日で何百何千という人達が亡くなっています。日本でも、3月末に、お笑い界のレジェンドの志村けんさんを失いました。子供の頃に、毎週土曜日に「8時だよ全員集合!」を小躍りしながら楽しみにしていた世代としては、現実として受け止めるのが難しいほどです。その後も、著名人の感染が相次ぎ、全国的に病院でのクラスターが増えており、もはや誰が感染してもおかしくない状況となってしまいました。

 こうした状況に、各国のリーダー達はどのように対応したのでしょうか。大きく2つに分けられます。ひとつは、感染拡大を防ぐ方針をとった国です。早々と入国制限をしたり、都市封鎖ロックダウンを行ったり、PCRを積極的に行い、陽性者を隔離することで感染の拡大を防ぐ作戦です。こうした国は強制的に経済活動を止めますので、経済的な保障がセットで行われています。一方で、感染拡大は免れないとして、イギリスやブラジルなど集団免疫に舵をきった国もありました。しかしあまりの犠牲者の多さに、イギリスは早々に方針を改め、ロックダウンに切り替えました。しかし、そのどちらの方針もとらなかった国があります。それが我が日本です。感染拡大を阻止するわけでもなく、一方で集団免疫を狙うわけでもなく、ただ医療崩壊を防ぐという御旗のもと(本当の理由は諸説あります)に先進国では唯一、PCRを極端に抑制したのです。その結果、誰が感染者なのかわからず、隔離もできないまま現在の感染拡大を生んでしまいました。そして全国の病院で院内感染が多発し、感染者に接した多くの医療スタッフが待機期間のため戦線を離脱、残された医療スタッフにかかる負担は増すばかりで、結局は医療崩壊目前の状態となっております。経済を強制的に止めることはせず、要請はするが経済的保障はせず、PCRはしないで感染者数は多くないと主張し、かといって集団免疫という思い切った方向でもない、という状態は、生物学的な命の危険だけでなく、経済的な命の危険の両方に晒されているというのが、今の私達日本人の姿ではないでしょうか?

 動物園の猿山にはボスがいます。ボスは自分の利益のためだけに力を使います。一方で野生の猿の集団にはボスはいないといいます。しかし、その集団が危機にさらされたとき、初めて群れの中から忽然とリーダーが姿を見せ、そして身を挺して群れを守る行動にでるのだそうです。ここ数ヶ月の日本を含む世界各国の首脳を見て、誰がボスで誰がリーダーなのか、一目瞭然ではないでしょうか。

 ごう内科では、一般患者さんと風邪患者さんの導線を完全に分けており、一切接触することはありません。安心してご来院ください。

 写真は美瑛町で撮影した白鳥です。日本もこのような鮮やかな飛翔で復活したいですね。

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