今年は残暑がなく、

東京

でさえ真夏日、熱帯夜ともに例年に比べ、それぞれ2週間、3週間も短かったそうです。残暑があるとうっとうしい気もしますが、なければないであっと言う間に秋が来てしまい寂しい気もします。
ちまたでは相次ぐ日本人のノーベル賞受賞に湧いております。今回、何よりも驚いたのが、私の母校である北里大学から大村智名誉教授が医学・生理学賞を受賞したことです。私が受賞した訳ではないのですが、北里大学の末席を汚すものとして、今回ばかりは喜びのかけらを享受させていただいております。本当におめでとうございます。
そんな北里大学から、当時の同級生、仙台からA君と横浜からB君が遊びに来ました。今回はB君の希望で、3人で利尻富士に登ることになりました。利尻富士は北海道の最高峰で、高低差が約1500メートルと羊蹄山とほぼ同じというややハードルの高い山です。私とA君は登山初経験であまり乗り気ではなかったのですが、これも思い出と思い、頑張って登ることにしました。彼らと私は、学生時代は色々無茶なことをした仲間ですが、さすがに50歳前後になってまでも無理はしないだろうと思っていました。A君は巨漢で、登るペースが遅めでした。なので、8合目くらいで断念かなと考えていましたが、8合目まで来たら山頂まで行きたいということになり、最終グループと一緒に山頂まで到達しました。山頂に着くと、あまりのうれしさにはしゃいでいるうちに、長く滞在してしまい、これまた最後尾で下山を始めました。ところが、A君は登りで膝を痛めていたことが発覚し、牛歩の如く歩みで一向に進みません。置いていくわけにもいかず、5合目を過ぎたところで日没間近となりました。海の向こうには、美しい夕暮れに浮かぶ礼文島が見えました。私はヘッドライトを持っていなかったので、意を決し、ヘッドライトを持っていたA君を残し、猛然とゴール目指して走りました。既に10時間近く歩いていたため、体のあちこちに痛みを感じましたが、人間追い詰められるとなんとなるもので、次第に何も感じなくなりました。3合目を過ぎたところで、先に行っていたB君を追い越し、そしてなんとかゴールの1合目に達しました。あたりはもう真っ暗になっていました。近くのキャンパーに事情を説明し、親切な方からヘッドライトを借りて、再びA君を救出するために走って戻りました。そして2合目付近でA君を発見し、2人とも無事に下山しました。登山は登りよりも下りが危険とはよく聞きますが、本当でした。そして、卒業から25年近く経っても、懲りない仲間の姿を目の当たりにし、同じ北里大学でも色々だなあ、と今回のノーベル賞受賞を、より感慨深く見つめておりました。私は初登山で12合目まで往復した計算となり、そのうち1/3は走っていたことになります。利尻富士を余すところなく堪能することができました。
秋も深まり、栄通の銀杏並木も美しく色づいてきました。気温が下がり、風邪を引きやすい時期ですが、体を暖かく、保湿しながらお元気でお過ごしください。今月末から11月にかけて、インフルエンザワクチンの接種を開始しますので、ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。
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