院長あいさつ

 

12月あいさつ
 12月になりました。今年の札幌の初雪は11月18日と、観測史上2番目の遅さだったそうです。このまま雪の少ない冬を期待した方も多かったと思いますが、期待に反し?、その後溶ける事なく、そのまま根雪になってしまいそうな勢いです。

 寒さが増す中、衆議院選挙が始まりました。毎日、候補者さん達の選挙カーが市内を巡り、師走の街がますます忙しくなる感じです。今回の争点は色々ありますが、主なものとして、増税問題、原発、TPPなどが上げられています。

 この中で医療に与える影響が大きいのが実はTPPです。TPPで何が起きるかを簡単に言うと、人・物・金が関税や規制なしに自由に出入りできるようになります。これは一見世界がつながって良いことのように見えますが、これで最も影響を受けるのが、国内独自のルールや規制で保護されている産業です。医療と農業がこれに該当します。医療は国民皆保険制度というWHOが世界一と認定した素晴らしい医療制度を日本は有しており、国民は誰でも、いつでも、どこでも平等に比較的安価で医療を受ける事ができてきました。これは国民皆保険制度という日本独自のルールで守られてきたからです。

 しかし、TPPに加入した後は、このままという訳にはいかなくなると言われています。それは前述したように、TPP加入国はあらゆる規制や関税を撤廃もしくは緩和することを求められるからです。しかもTPPは国際法ですから、一旦成立すると、国内法よりも優先されます。この他にもISD条項やラチェト条項という、一旦条約に違反した場合に国際裁判所に提訴される条項があり、国そのものが訴えられるルールが盛り込まれています。

 ですから、私たちが直面しているのは、国民皆保険制度を存続できるかどうか、という実は深刻な事態なのです。様々な事情を抱えている私たちですが、所得の差なしに等しく医療を受けられるような国であり続けて欲しい、という願いは同じではないかと思います。

JAグループが作ったわかりやすい動画です→http://www.youtube.com/watch?v=B9mH6XrgHRA/recorded/25714064

 ノロウィルスなどの感染性胃腸炎が流行期を迎え、そしてこれからはインフルエンザも追いかけてくると思われます。暖かく、湿度を保ち、帰宅時にはうがい、手洗いを心がけて、健やかに、楽しいクリスマスとお正月をお迎えください。

 写真は、札幌国際カントリークラブ島松コースです。晩秋の落ち葉の絨毯が綺麗でしたので撮影してみました。スコアは内緒です。

院長 鈴木 郷



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