新緑の5月になりました。

禿山だった森は緑の葉がつき始め、桜やツツジ、チューリップなどの花々が咲き競い、北海道の一番良い季節となりました。
ゴールデンウィーク中、私はスペインに行っておりました。ところが出発当日にスペイン全土で原因不明の停電が発生、非常事態宣言が発令されたと知り、心配しながら飛行機に乗りましたが、パリ経由で無事にバルセロナに到着しました。幸いにも到着した頃には平常に戻っており事なきを得ました。
バルセロナでは有名なサグラダファミリアなどガウディが遺した建造物を見て周り、レンタカーでモンセラート修道院まで足を伸ばしました。モンセラートは黒いマリア像で有名ですが、私は古楽の楽譜で有名な「赤い本」に興味があり彼の地を訪れました。歩いていると露店のおばさんが独特な日本語で話しかけてきて、その話術にひっかかり、気がついたらチーズやらお菓子やら買わされてしまいました。バルセロナに戻り、当クリニックで演奏してくれたことがあるバイオリニストのアドリーアナさんに会いました。停電の時は本当に大変で、戦争でも始まるのかと思ったと言っておりました。次回は彼女のコンサートを聴きに行くと約束して別れました。
次に高速列車でオレンジで有名なバレンシアへ移動しました。ここでもレンタカーを借りてペニスコラというビーチの美しい城塞都市を訪れました。城塞の街はこれぞ地中海というような美しい景観でした。歩いていると90代と思われる地元のお婆さんが写真を撮ってくれるというのでアイフォンを渡したら、震える手で撮影してくれましたが、これが予想外によい写真でした。
バレンシアのカフェに立ち寄った時、私たちの隣の席にちょっと見ないような凄い美人と、野獣のような彼氏が座っておりました。野獣さんは、パイナップルのような髪型をしていて、着ている服はアボカド模様、ハエの入れ墨をしていて、陳列されているケーキの前で乙女のようにうれしそうにしていました。日本人にはいないタイプだなぁと思いながら観察していると、2人は私たちの隣の会計に立ち、帰るんだなと思っていたら、誰かが突然日本語で話しかけてきました。驚いて顔を上げるとなんと話しかけてきたのはその野獣さんだったのです。「自分は日本とスペインのハーフなんですよ。ここの店のティラミスは絶品ですよ、ぜひ食べて行ってください。」と言ってニッコリ手を振って帰っていきました。私と妻は顔を見合わせて大笑いしました。
春の花粉症もそろそろ終盤ですが、症状が続く方はお気軽にご相談ください。気持ちの良い北海道の春を楽しみながらお元気でお過ごしください。
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