院長あいさつ

 

1月あいさつ(2020年)
 記録的に少ない雪のまま年が明けましたが、1月の中旬を過ぎようとしているのに、未だまとまった雪は降らず、このままだと、史上最も少ない積雪量の記録を更新するそうです。滑って転倒することも、雪かきをすることもなく、極めて過ごしやすい冬となっておりますが、本来あるものがないとちょっと物足りない気もします。

 一方で南半球のオーストラリアは大変なことになっています。異常気象で40度を超える場所が多発し、雨も降らず、極度の乾燥で森林火災が多発しています。衛星写真を見ると、国土全域がまんべんなく燃えており、火災の総面積は実に日本列島の2/3にも達し、6,500棟以上の家屋が被災し、29名の方が亡くなられ、更に10億匹以上の野生生物が犠牲になり、中でもコアラは絶滅の危機に瀕しているそうです。当然消防士は24時間態勢で消火活動に当たっているのですが、9月から続く火災との戦いで疲労の色濃く、煤だらけのまま消防車の中や道路の上で仮眠をとる痛々しい写真を見ると心が締め付けられる思いです。
 
 そんな中、心配しつつも、ケアンズに行ってきました。しかし、当地は実に平和で、煙もなく、現地の人達ものんびりと暮らしていて、森林火災は別の世界のようで拍子抜けしました。この時期は雨期とのことで、昨年はずっと雨だったようでしたが、幸か不幸か、私が滞在している間は快晴でした。滞在中は森林火災の話しは一切聞かず、さすが国土の広い国だなあと感じました。ケアンズ一帯にはサトウキビ畑が広がっており、その面積はなんと本州と同じ面積だそうです。どうやって種をまいて収穫するのだろうと見当もつかないスケールです。このためか、砂糖の1年間の消費量は、日本女性9kgに対し、オーストラリアの女性は54kgで、現地の方達はそれにふさわしい堂々たる体格の方が多くいらっしゃいました。それとは別に印象的だったのは、人々の親しみやすさです。撮影をしながら街や観光地を歩いていると、老若男女に関わらず、皆さん「ウェルカムトゥオーストラリア!」と騒ぎながらフレームに入ってくるのです。こんな国はこれまでどこにもありませんでした。私にとってはとてもうれしい出来事でした。
 美しい街、自然、かわいらしい動物たち、そしてフレンドリーで陽気な人達がいる国、オーストラリアの災害が、一日でも早く治まり、元通りの平穏な暮らしが戻るように祈りたいと思います。

 インフルエンザは1日定点観測7名程度と、幸いにもまだ大流行には至っておりません。しかし、例年のピークは2月中旬の定点40〜70名ですので、まさにこれからが本番です。うがい、手洗い、保温、保湿を心がけ、風邪症状がでた場合は、速やかな受診、治療をお勧めします。
 皆様が、お元気で健やかな一年を過ごせますように。

 写真は、グレートバリアリーフの珊瑚礁です。


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